軍旗は捨てていない

ローマ人の物語〈17〉悪名高き皇帝たち(1)
ローマ人の物語〈17〉悪名高き皇帝たち(1)
  • 発売元: 新潮社
  • 価格: ¥ 460
  • 発売日: 2005/08
  • 売上ランキング: 4109
  • おすすめ度 5.0

塩野七生は、紀元14年のパンノニア軍団の反乱の収束時に

放り捨ててあった軍団旗や大隊旗も、誰言うともなく取りに行った兵士たちによって、天幕の前に立てられた。*1

と書いたが、年代記1巻28節では反乱開始時に1箇所に集められていた軍旗がそれぞれの位置に戻されており、捨てられていたのではない。紀元14年の反乱では軍旗はずっと慎重に扱われている。

*1:p.67