2007-11-01から1ヶ月間の記事一覧

『ローマ史』55-16

「確かにあなたが正しいです。」 リウィア*1は答えた。 「そして私にはあなたへの助言があります。―すなわち、もしあなたが助言を望むのなら、そして私を非難しないのなら、なぜなら私は女ですが、あなたにあることを提案する勇気を持っています。他の誰も、…

『ローマ史』55-15

これにアウグストゥス*1は返答した。 「しかし妻よ、私も高い地位にいないことが常に妬みや裏切りから自由であり、一人支配はそれから最も遠いことに気づいている。確かに、もし私たちが全ての市井の人々を彼方にして、いざこざも心配事も恐怖も持たなければ…

『ローマ史』55-14

アウグストゥス*1がこのように忙しかった間にも、様々な人々が彼に対して陰謀をめぐらした。特にその中にグナエウス・コルネリウス、大ポンペイウス*2の娘の息子、がいた*3。アウグストゥスはその結果にしばらくの間非常に当惑した。彼らを破滅させてもずっ…

シアラ青銅版 英訳からの重訳 断片 1

シアラ青銅版の英訳からの重訳です。 英訳 http://www.umich.edu/~classics/programs/class/cc/372/sibyl/db/H006.html 原文 http://webu2.upmf-grenoble.fr/Haiti/Cours/Ak/Senatus/Siarensis.htm http://webu2.upmf-grenoble.fr/Haiti/Cours/Ak/Senatus/Si…

『ローマ帝国の国家と社会』の『ローマ史 55巻』への参照

4節 p.222 cf.のみ 5節 p.160 選挙供託金 7節 p.222 cf.のみ 10節 p.223 ユリアに関する裁判 13節 p.200 部分的ケンスス 14-20節 p.221 リウィアの説得 19節 p.222 リウィアの説得 22節 p.222 リウィアの説得 24節 p.155 按察官不足 26節 p.133 消防隊組織 3…

ローマ帝国の国家と社会 目次

目次 第1部 ローマ帝国支配の基本構造 第1 ローマ世界帝国の支配の構造 1 問題の提起 2 前提 3 ローマ市民権植民市 ―Colonia civium Romanorum― 4 ローマ新市民 おわりに 第2 ローマ帝国の支配の構造の変質 ―Constitutio Antoniniana― 1 ローマ帝国…

メモ

ローマ史 55-13 でイタリアのみのケンススがコンスル命令権ではなくプロコンスル命令権によって実施されたのは何故か?一般にプロコンスル命令権は属州統治との関係が深い権限のはず。 塩野七生『危機と克服』にドミティアヌス以前のケンソルは元老院議員の…

『ローマ史』55-13

人々はアウグストゥス*1に娘の追放の解除を非常に強く要求したが、火と水が混じり合うまでは解除しないと答えた。そこで人々はティベリス河に多くの松明を投げ込んだ。その時は何ら成果はなかったが、後に彼女が少なくとも島から本土に移される圧力にはなっ…

大ローマ帝国の膨脹 目次

大ローマ帝国の膨脹 (1957年)発売元: みすず書房発売日: 1957日本の古本屋目次 はしがき 1 はじめに I ヨーロッパ 2 自由ゲルマニア ―その文献史料― 3 自由ゲルマニア ―その通路および市場― 4 発見の情況 (a)リュブソウの族長墳墓群 (b)他の墳墓 (c)住居址 (…