シアラ青銅版 英訳からの重訳 断片 2

シアラ青銅版、後半の英訳からの重訳です。
英訳
http://www.umich.edu/~classics/programs/class/cc/372/sibyl/db/H006.html
原文
http://webu2.upmf-grenoble.fr/Haiti/Cours/Ak/Senatus/Siarensis.htm
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入れ子構造をリスト化しました。現存部分はボールド、修正部分はイタリック、推定部分はノーマルにしました。『年代記』2巻83節ゲルマニクスの栄誉決議の説明があります。

断片 2 列 a

毎年10月のイドゥス*1の6日前*2ゲルマニクスカエサル*3の塚の前祭壇で、彼を記憶するため、そして彼の霊魂*4のために、黄泉の世界の神々への公の犠牲式が暗色のトガを着たアウグストゥス兄弟団の委員によって催されるべきである。彼らがその日にその色のトガを着ることはが正しく、適切である。そしてガイウス*5とルキウス・カエサル*6の霊魂のための黄泉の世界の神々への公の犠牲式が催される場合の儀式形式に従って生贄が捧げられるべきである。
また青銅の境界標が、同様にゲルマニクスカエサルの塚の隣に献じられ、その上に彼の栄誉に関する元老院決議が刻まれるべきである。

そしてさらに次のことは許されるべきではない。
ローマ市民やラテン人の地方自治体や植民市の公職者や裁判担当者が

  • 公の重要な任務を行うこと。
  • これ以後その日に公の会食を開くこと。
  • ローマ市民の結婚式や婚約式を開くこと。
  • 誰かと金銭の貸し借りをすること。
  • 競技を開催すること、あるいは観覧すること、競技に何かを出品すること。

次のことは元老院の意にかなう。
通常10月のイドゥス*7の6日前*8催される神君アウグストゥスの記憶のためのアウグストゥスの舞台劇は、10月のノーナエ*9の5日前*10に行われるべきである。ゲルマニクスカエサルの命日からの1ヌンディナエ*11の繰り上げによって、舞台劇の日が葬儀によって悲しまれることはなくなるだろう。

*1:15日

*2:10月10日

*3:wikipedia:ゲルマニクス

*4:死者の霊

*5:wikipedia:ガイウス・カエサル

*6:wikipedia:ルキウス・カエサル

*7:15日

*8:10月10日

*9:7日

*10:10月3日

*11:8日=古代ローマの1週間