危機と克服:気になったところ
- ローマ人の物語〈8〉― 危機と克服
- 発売元: 新潮社
- 価格: ¥ 2,940
- 発売日: 1999/09
- 売上ランキング: 94285
- おすすめ度
- p.137 第7、第11クラウディア軍団は創設者クラウディウスの名をとった。
- カエサルが創設した軍団のはず。カミッルスの乱の時クラウディウスを支持したから名前をもらった。
- p.177etc. コンスルからプロコンスル(属州総督)になるには10年の期間をおく。
- 共和制時代の制度ではないか?
- p.196 ローマ人にとって一神教は迷信。
- イシス信仰なども迷信扱いされている。
- p.210 犬儒派の名称の起源はウェスパシアヌス。
- 違うだろう。
- p.221 ティベリウスの委員会方式。
- 何を指しているのかわからない。
- p.245 ローマ独特のテルマエ。
- 公衆浴場はギリシアが先。水道も。
- p.249 ヨーロッパでは公衆便所にウェスパシアヌスの名が残る。
- ホントだった。Pecunia non olet - Wikipedia
- p.317 カルガクスは史実に存在しない。
- カルガクスの演説がタキトゥスの創作であることは定説だが、カルガクスが存在しないという説は初耳。
- 各所 タキトゥスは補欠コンスル以後のキャリアがない。
- 112-113年にアシア総督だったことは碑文から確実。今世紀の研究なのでモムゼンは知らなくて当然。塩野七生は「賢帝の世紀」でもミスを繰り返している。