ローマ史第2巻-101節 パルティアとの会談

このすぐ後にガイウス・カエサルがシリアに派遣された、彼は以前に他の属州の視察をしていたが、ただの訪問者としてであった。 途中で彼は最初にティベリウス・ネロに敬意を払い、上位者に対する全ての名誉を備えてもてなした。 彼の担当属州で、称賛者に沢山の資料を提供し、批判者には少しも提供しないような多才さを発揮した。 エウプラテス河*1の島で、お互いに同格の従者を伴い、 ガイウスはパルティア人の王、上品な態度の若者、と会談した。 ローマ軍が片側に整列し、パルティア軍が反対側に整列したこの光景、この2つの高名な国、彼らが代表した帝国だけではなく、人類が協議に集った − 本当に注目に値する忘れ難い光景だった − この時私は副官の階級であり、軍人としての経歴の初期に立ち会えたことは大きな幸運だった。私はトラキアマケドニアであなた*2の父親、マルクス・ウィニキウスとプーブリウス・シリウスの下ですでに軍務のこの等級に就いていた;後にアカイアとアシアと全ての東方属州、黒海の出口とその両海岸を訪問した、私は喜びの感情と共に多くの出来事、場所、人々と都市を思い出す。会談は、最初にパルティアがローマ側の岸でガイウスと食事をとり、そして後に ガイウスは敵の土地で王と一緒に軽い夕食をとった。


『ローマ史』55-10 (3) - TurkoisYu 緑松石玉

*1:ユーフラテス河

*2:Marcus Vinicius - Wikipedia