ローマ史第2巻-105節 ゲルマニア戦争

彼はすぐゲルマニアに入った。カンニネファテス族、アットゥアリイ族*1とブルクテリ族は征服された、 ケルスキ族(この民族の一員のアルミニウス*2がまもなく我々に与える大惨事で有名になるはずだった)は再び征服された、ウィスルギス河*3を渡り、その向こうの地域を通り抜けた。 カエサル*4は自分自身は難しいか危険であった戦争の全部分を担当し、ゲルマニアで父*5の下で総督としてすでに勤めていたセンティウスをそれほど危険でない遠征隊の責任者として配置した。多面的な美徳を持ち、熱意と行動力を持ち、洞察力を持ち、良く訓練された兵のように任務に耐えることもでき、労働者が余暇のために部屋を空けるとき、寛大に上品にそれも許した、しかし贅沢や怠惰であるよりむしろ豪華で陽気であるという条件だった。 この素晴らしい男の卓越した能力と彼の有名な執政官期について私はすでに話をした。この年の軍事行動を12月にまで延長することによって、大きな勝利から得られる利益が増えた。冬の降雪によってアルプスがほとんど塞がれたが、カエサル*6は子への愛情から首都に引き寄せられた、だが帝国の防衛のために春の初めにはゲルマニアに連れ戻された、そこはルピア河*7の水源の冬陣営を張っていた出発地で、まさに土地の中心で、ローマで最初に冬が訪れる。