ローマ史第2巻-107節 ゲルマニア戦争 エピソード

これらの大きな出来事の中でさえ、この小さな出来事を差し込むことを控えることができない。 我々は前述の川のこちらの岸に野営し、あちら岸に、敵軍(我々の船が移動し操縦する度に逃げる姿勢を示した)の武器がきらめいていた、野蛮人の1人(年をとっていて、背が高く、高い地位であることが彼の服によって判断できる)がカヌー(例によってくり抜かれた丸太でできていた)に乗船して、この奇妙な船を導いた時、独りで流れの中央まで進み、我々の部隊が占領した岸に危害を加えられることなく上陸し、カエサル*1に会う許可を求めた。許可が与えられた。それから彼はカヌーを岸に上げ、長い間黙ってカエサル*2を見つめた後に、叫んだ、「我々の若者は正気ではない、なぜなら、あなたが不在の時あなたを神のように崇拝するけれども、あなたがその場にいる時あなたの保護を信頼せずにあなたの軍隊を恐れてる。しかし私は、カエサル*3、あなたの親切な許可によって、ただ耳にするだけであった神々に今日会った、私の生涯でこれ以上幸せな日を望んだり経験することはもうない。」 カエサル*4の手に触れる許可を求め、それが許された後で、彼は再びカヌーに乗って、岸に上陸するまで、見つめ続けた。彼*5が到達した全ての国々で勝利を得た、無事で損害のない軍が1度だけ攻撃され、敵側のだまし討ちさえあったが、敵の大敗だった、カエサル*6は軍を冬の陣営に帰し、前年のように急いで首都に戻った。