ローマ史第2巻-108節 マロボドゥウス

 ゲルマニアでマルコマンニ族*1以外で征服されない者はなかった、指導者マロボドゥウス*2の呼び出しで居留地を去り、内部へ退き、今はヘルキュニアの森*3に囲まれた平原に居住していた。この人マロボドゥウスについて言及せずにすませるほど急ぐべきではない。貴族であり、肉体は強く、心は勇敢、生まれは野蛮人だが知性はそうではない、彼は、内部の混乱や機会、変化しやすさ、臣民の気まぐれに依存した結果として同胞の酋長の地位の獲得を達成しただけではなく、心に明確な帝国と王の力について考え、自分の民族をローマ人からはるか遠くに離れた場所へ移動することを解決した、以前にもより強力な武器の力から逃げたことがあるので、彼は全権力を握るかもしれない。従って、我々が言及した地域を占領した後、彼は戦争によって全ての近隣の民族を減らすか条約によって彼の主権下に置くことを始めた。