2003年 センター試験 世界史B ローマ史

第1問 B 問4

選択肢①
ローマの支配下にあったこの地域で,モーセは既存のユダヤ教を批判した。

第2問 A 古代ギリシア・ローマでは,できる限り正確な世界地図を作ろうとする試みがなされた。下図は,2世紀ごろ活躍したアレクサンドリアの[a]に由来するとされる地図である。中世に入ると,[a]の地図は忘れられ,キリスト教の世界観を投影した「世界図」が作られるようになった。しかし,13世紀になるとイタリアでは,商業の発達に伴い,実用的な地図が作製されるようになる。その後(b)ルネサンス期に[a]の地図が再発見され,それが印刷術によって普及したこと,そして(c)大航海時代が到来したことなどによって,ヨーロッパにおいて正確な地図を作る本格的な試みが始まった。

問1 [a]の人物は,天動説を体系化して,後のヨーロッパの天文学に大きな影響を与えたことで知られている。この人物の名として正しいものを,次の①〜④のうちから一つ選べ。

プルタルコス
プトレマイオス
③エウクレイデス
ピタゴラス

第3問 A 下の写真は,(a)プトレマイオス朝エジプトの最後の女王クレオパトラが,前33年,ローマの軍人にあてたと推定される命令が記されたパピルス紙である。そこにはギリシア文字で,「そのように計らえ」と書かれている。(b)古代社会では様々な文字を書き記すために,いろいろな材料が用いられた。例えば,前6世紀末のアテネにおいて,[ア]のためにクレイステネスの改革によって設けられた制度では,[イ]が投票に用いられた。

問1 下線部(a)(プトレマイオス朝エジプトの最後の女王クレオパトラ)の人物がエジプト女王であった時期のエジプトやローマの政治状況について述べた文として正しいものを,次の①〜④のうちから一つ選べ。

オクタヴィアヌスアントニウスクラッススの間で,第2回三頭政治が行われた。
②ローマは,エジプトからシチリアを奪って属州とした。
ポンペイウスの後継者の地位をめぐって,オクタヴィアヌスアントニウスの対立が深まった。
クレオパトラアントニウスは,協力関係にあった。

問3 空欄[ア]と[イ]に入る語句の組合せとして正しいものを,次の〜のうちから一つ選べ。

①ア 僭主(せんしゅ)政の防止 イ 銅 板
②ア 僭主政の防止 イ 陶 片
③ア 護民官の選挙 イ 銅 板
④ア 護民官の選挙 イ 陶 片

第3問 C 問7 下線部(f))(ラテン語)に関連して述べた文として正しいものを,次の①〜④のうちから一つ選べ。

①ヘシオドスは,農民の生活をうたった『仕事(労働)と日々』を,ラテン語で著した。
タキトゥスは,ローマ帝国末期のゲルマン人の社会生活を描いた『ガリア戦記』を,ラテン語で著した。
アラビア語学術書ラテン語に翻訳され,中世ヨーロッパの学問に大きな影響を与えた。
ビザンツ帝国では,ラテン語が唯一の公用語として使用され続けた。