アッピウス・クラウディウス

塩野七生は次のように書く。

一人のローマの政治家によって一変する。
その人の名は、アッピウス・クラウディウス*1

一方、フロンティヌスのローマ水道論の5節には、

アッピウスはガイウス・プラウティウスと共に戸口監察官をつとめ、ガイウスはこの水源となる泉を発見して、ウェノックス(狩人)というあだ名をつけられた。しかし、プラウティウスは1年6ヶ月の任期の途中で戸口監察官を辞めたので、水源もアッピウスが発見したものと誤って伝えられ、水道にその名をとどめる名誉は、アッピウスひとりが担うことになった。*2

LacusCurtius • Frontinus on the Water Supply of Rome

とある。
アッピウスの独創を強調し過ぎない方がよいだろう。